製品情報

VACCINE ADJUVANTS FOR SWINE

化成品 オイルアジュバンド

動物用ワクチンにおいて、アジュバンドを巧く使用することは重要なポイントです。
その一つに、抗原の精製度合いが高まり副作用が軽減されて来ましたが、それに伴い抗原性が低下してもいます。期待する効果と安全性に併せて、オイルアジュバンド(w/o, w/o/w, o/w)やポリマーアジュバンドをご推奨致します。ここに新規開発にポリマーアジュバンド;Montanide GELの一例をご紹介致します。Montanide GELは、オイルアジュバンドと同等の効果と高い安全性が期待出来ます。以下にPasteurellaとBordetellaの混合ワクチンを調製しブタにて試験を行いましたので報告致します。

実験について

抗原; 弱毒化したPasteurella multocidaにBordetella brochisepticaの細胞壁を加えたものを抗原とした。この抗原は、野外で使用されている既存ワクチンに使用されているもので、そのワクチン製造 元より提供頂いた。

実験条件; 10kgから15kgのブタ7頭を使用し、腰部筋肉内に2ml注射した(1回目の接種をD0と記載)、42日後に同条件にて2回目を注射した。各接種後3 日間経過観察(体温と行動)し、体重が110kgに達したところで剖検所見を行った。また、腰部は解剖し接種部位の筋肉内の反応を確認した。本実験では、 市販ワクチンをポジティブコントロールとして用い、生理食塩水に抗原を分散したものをネガティブコントロールとして用いた。

アジュバン ド: Montanide™ Gel 01は、希釈されたポリマーアジュバンドで、低速攪拌の下でアジュバンドに抗原液を希釈するだけで調製が可能です。本実験でのアジュバンドの添加量は、最 終製剤(ワクチン)に対して7%になる様調整した。ポジティブコントロールに使用した市販ワクチンは、W/Oタイプを使用した。

結果

試験中ブタは異常行動を示さなかった。Montanide™ Gel 01のブースター24時間後、7頭中2頭に一過性で分離性浮腫が見られた。集計した体温を表 1に纏める。

  体温(℃)
ワクチン 0時間 4時間 24時間 48時間

Montanide TMGEL01

39.2 40.3 39.7 39.7
(+/-0.5) (+/-0.4) (+/-0.2) (+/-0.4)

W/O型市販ワクチン

39.4 40.4 39.6 39.7
(+/-0.8) (+/-0.5) (+/-0.5) (+/-0.5)

抗原懸濁生理食塩水

 38.7 40.2  39.5  39.7 
 (+/-0.4) (+/-0.4)  (+/-0.3)  (+/-0.3) 

表 1 :異なるワクチン 投与による体温 (℃)変化(7検体の測定平均 +/- SD).

アジュバントによる体温上昇は見られ なかった。投与から4時間後、抗原それ自身、初回とブースターでそれぞれ1.5°Cと0.5°C体温上昇を認めた。対して、試験したワクチンはブースター でのみ体温上昇:1.2°C (市販品)と0.8°C (Montanide™ Gel 01)が見られた。局所反応 を調べる為、腰部を解剖し、その局所反応例写真を表2に示す。分離性の繊維症 がMontanide™ Gel 01 (写真1と2)または生食に懸濁させた抗原(データ省略)を使用したものに見られた。 W/Oワクチンでは、大きく硬い強膜で覆われ、強い局所反応を引き起こした(写真3と4)。

PhotoA.JPG
表2:Montanide™ Gel 01 ワクチン(写真1と2)またはミネラルオイルワクチン(写真3と4)投与で観察された局所反応例。発現は局所反応頭数/接種頭数

 

考察

ミネラルオイル使用ワクチンによる副作用は強いことが知られている[1]。局所反応はMontanide™ 使用ワクチンで分散的に見られ、注射部位で観察された僅かな繊維症 は組織により回復した可能性が示唆される。W/O型ワクチンは反応が非常に強く[2]、このグループの全てのブタに大きな塊が発現した。市販ワクチンを参 照として母豚に使用(母体の抗体産生)、はっきり識別できるモデルとした。これは反応性媒体と会合した際、アジュバントの効果を強調する。局所安全性プロ ファイル同様、発熱反応の欠如により、Montanide™ Gel 01を子豚と母豚での養豚感受性モデルにお勧めします。

技術資料及び実験例等ございますので、お問合せ頂ければ幸いです。