職人いらず!? 誰でも同じ品質で製丸! フロイント・ターボ製丸機 機械 2021.04.22

湿式造粒は、粉粒体を取り扱う操作や使用目的に適した大きさや形に整えるために行われます。例えば、医薬品の顆粒剤や錠剤、インスタントコーヒー、
角砂糖などの食品類、農薬や肥料などの飼料ペレットや洗剤などです。
湿式造粒の中でも球形(製丸)の分野では、古くから薬の丸剤やお菓子などの製造に製丸機が使われてきました。
丸剤とは、薬などの粉末原料とはちみつやデンプンなどを混ぜ合わせて丸い球状にしたもので、使用用途によりサイズを変更したり、表面にコーティングを施します。
近年、製品の多様化により当社製丸機も医薬・食品業界に限らずケミカル業界など幅広い業界から依頼が増えており、多様なアプリケーション(応用事例)が
あります。
・医薬品:正露丸、その他漢方薬全般
・食品:健康食品、梅果肉、にんにく卵黄、黒にんにく、もち、タピオカ、こんにゃく、おから、ソフトキャンディなどのお菓子類、その他食品全般
・ケミカル:化成肥料、つりの餌、セラミック、鉄粉、粘土、ファンデーション、ペットフード、CMC(カルボキシメチルセルロース)、コーンスターチ、竹炭、その他化学製品全般
製丸技術は11~12世紀ごろからあり、当時は穴の開いた板に原料を詰めて押し出し、押し出された原料を棒で切り取って、板を載せて製丸を行っていました。
現在は、パン生地に近い状態にした原料を伸ばした後に適切なサイズに切り取り、回転しているローラーと揺動板の間で原料を転がして製丸する自動製丸機が主流となっています。
当社の製丸機は、従来型の「揺動板式」とは異なる「押し出しローラー式」を採用しています。
同じ原料であればノズル穴サイズとローラー溝径を変更する事で、容易に製丸サイズを変更できます。最小φ3mm~最大φ22mmまでの製丸が可能です。
主要部品(ローラー、ノズル、軸受け、ホッパーシリンダ、スクリュー、ブラシ)を用意に分解できる構造となっており、2つの工具だけで分解できるので、非常に清掃しやすい設計です。
2019年発表の新型製丸機(PT7015B)は、上記の特長を持ちつつ、従来機(PT6025)より下記の点をブラッシュアップし、従来機と比較して約2倍の大幅な供給量アップが可能になりました。
※条件:粉末状の生薬原料にセルロース、アカシアガムを混ぜて、沸騰させた蜂蜜と少量の水を混練
※生産能力は原料や製丸サイズにより変動します。
上記は実際に漢方薬で使用されている原料での比較テストの結果です。
従来機(PT6025)ではφ9mmの丸剤が2,640個/minに対して、新型機(PT7015B)では7,040個/minと、約2倍の大幅な生産量アップを実現しつつ、同等の球形製品が得られました。
多様なアプリケーションを持つフロイント・ターボ製「製丸機」は、下記の特長を持っています。
・押出ローラー式により、安定して高い生産能力を持ち、誰でも品質にブレのない製丸が可能。
・2つの工具だけで分解でき、清掃が容易。
・φ3mm~22mmと幅広い製丸サイズに対応。
(アプリケーション事例)
・医薬品:正露丸、その他漢方薬全般
・食品:健康食品、梅果肉、にんにく卵黄、黒にんにく、もち、タピオカ、こんにゃく、おから、ソフトキャンディなどのお菓子類、その他食品全般
・ケミカル:化成肥料、つりの餌、セラミック、鉄粉、粘土、ファンデーション、ペットフード、CMC(カルボキシメチルセルロース)、コーンスターチ、竹炭、その他化学製品全般
当社の西宮北センター(兵庫県西宮市)では、実際の原料を用いてテストを行う事も可能です。
下記リンクよりお気軽にお問い合わせください。
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