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Freund-Chineway Pharmaceutical Technology Center Co., Ltd.のご紹介 フロイントグループグローバル 2024.07.17

FCC

今回は、FREUNDのグループ会社であるFreund-Chineway Pharmaceutical Technology Center Co., Ltd.*(以下、上海FCセンター)をご紹介します。

山中 邦昭

Freund-Chineway Pharmaceutical Technology Center Co., Ltd.
所長

2023年10月より、フロイント産業から上海FCセンターへ出向。慣れない中国語と中国文化に悪戦苦闘しながらも、中国の人々の医療と健康の未来に貢献するために奮闘中です。

上海は中国の東側(華東エリア)、長江の河口に位置し、近代的なビル群と、中国の古き良き歴史を感じさせる町並みが融合した巨大都市です。総面積は約6300㎢(東京都の面積の約3倍)で、在住外国人や地方出身者を含めた人口は約2500万人といわれています。

中国の首都である北京は政治の中心地ですが、上海は経済の中心地として発展しています。

【上海こぼれ話】
上海グルメとして、日本では上海蟹が有名ですが、正式名称はチュウゴクモクズガニといい、中国のほぼ全土に生息する淡水蟹です。そのうち、長江(揚子江)流域の湖や支流で育ち、上海から出荷されるものが上海蟹なのですが、実は中国では上海蟹とは言わず、「大閘蟹 ダージャーシエ」 と呼ばれています。

養殖ものが1年中出回っていますが、身も太り味噌や白子の量も増える秋から冬にかけてが上海蟹のシーズンになります。まず10月〜11月に雌が先に食べ頃になり、その後11月〜12月に雄も旬を迎えます。

上海FCセンターは、フロイント産業と中国における医薬品添加剤の代理店であったChineway(上海昌为医药辅料技术有限公司)が、2020年に設立した合弁会社です。COVID-19によるロックダウンの影響もあって、2023年6月に開所に至りました。上海FCセンターの事業内容は、中国の医薬品企業に対する製剤技術サービスとなります。

上海FCセンターはフロイントグループの技術を結集し、機械装置と医薬品添加剤を用いた試作試験ができる施設となっています。さらに、高速液体クロマトグラフィーや溶出試験機、崩壊試験機を始めとする様々な試験・分析装置を取り揃えており、試作後の試験分析にも対応できるようになっています。

5階建ての建物で、1,2階が製剤試作エリア、4階が分析試験エリア、5階がオフィスエリアになっています。主な試験の流れとしては、お客様にご来所いただいたら、まずは5Fの会議室で打合せを行います。その後、1Fまたは2Fで試作試験を行い、必要がある場合は4Fで分析試験を行います。最後にWelcome Screenの前で記念撮影をして終了となります。

フロイントグループのラボは日本・アメリカ・イタリアなど世界各地にあり、様々な装置が設置され、試験が行われています。ここ中国では、日本・アメリカ・イタリアで集積された技術が結集し、中国のお客様は世界各国の装置を試すことができ、正にグローバル化したラボといえます。

2023年6月の開所以来、製剤試作はもとより設備見学なども含め、多くの中国の製薬企業のみなさまにご利用いただいております。
一例として、口腔内崩壊錠の製造プロセス・使用している装置・医薬品添加剤をご紹介します。

私たちは、中国のたくさんのお客様に上海FCセンターにご来所いただいて、フロイントグループの機械装置・医薬品添加剤を実際にご覧いただき、試験していただくことにより、その良さを実感していただけるよう努めてまいります。

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