【ユーザーインタビュー】従業員の残業時間と作業負荷を削減。和半生菓子メーカー・アダチ製菓が感じた「アンチモールド・マイルドFDS」導入の意義 食品品質保持剤 2026.09.17
一般的に和菓子は水分活性が高く、常にカビの発生リスクがあります。できたてのおいしさを保ちながら安全性の高いお菓子を消費者に届けるためには、食品品質保持剤の使用が欠かせません。
最中や大福などの和半生菓子を製造されているアダチ製菓様でも、防カビのためにフロイント産業のエタノール蒸散材「アンチモールド・マイルド」をお使いいただいていました。しかしその封入の有無のチェックは各ライン担当者が目視で行っており、人力での対応に限界を感じていらっしゃいました。
そこで2024年11月に、金属異物の検査と封入漏れの検査の両方に対応できるエタノール蒸散剤「アンチモールド・マイルドFDS」を導入。その結果、手作業での検品作業の省力化に成功し、年間の人件費削減にもつながっています。製造部の村山様・品質管理部の星谷様に、導入前の課題や導入後の成果などを伺いました。
特に重視しているのは「お客様に安心・安全な商品を喜んで食べていただくこと」。おいしいお菓子を製造するだけではなく、全社員が徹底的な安全・衛生管理に取り組まれています。そうした姿勢は味わいとともに高く評価され、多くの企業や消費者から支持を集めています。
2024年11月にはさらなる生産能力拡大・品質と労働環境の改善のため、新工場を建設。現在は1日に10~15種類の商品を製造されています。
―アンチモールド・マイルドFDSの導入を検討したきっかけを教えてください。
村山様:アンチモールド・マイルド封入の有無を確認する手間を省きたいと思っていたためです。
弊社の工場では4ラインでアンチモールド・マイルドを使用しています。各ラインでは1日約8,500ピース、計約3万4,000ピースを製造していますが、もちろんアンチモールド・マイルドも全てのピースに入れなければなりません。
そこで弊社では使用したアンチモールド・マイルドの数とその日に作った製品の数、そしてロスになったアンチモールド・マイルドおよび製品の数を毎日、手作業で記録していました。ところが月に1~2回ほど、使用したアンチモールド・マイルドの数が作った製品の数と合わないことがありました。
どれか1ピースでも食品品質保持剤の封入ミスがあれば、そのピースを含めた出荷ロット全体の品質に影響が出てしまいます。ですから出荷前の段階で数が合わなければ封入漏れが起きている可能性があるということで、その日に該当のラインで作った製品の全数検品を改めて行わなければなりませんでした。この全数検品には1回につき10名の人手が必要で、完了までに約1時間かかっていたので、年間120時間かかっていた計算になります。
―出荷目前の製品を全て改めて確認するのは、膨大な手間がかかりませんか。
村山様:その通りです。ところがいざ確認するとアンチモールド・マイルドの封入漏れではなく、単なるカウンターの誤作動がほとんどでした。全数検品はその日の製造と掃除が完了した後に行っていたので、発生すればそれだけ従業員の残業時間も増えてしまっていたのです。
―アンチモールド・マイルドFDSを導入して、どのような成果があったでしょうか。
村山様:毎日手作業で行っていた計算が検査機だけで完結できるようになり、使用した製品の数とロスの数も自動的に合うようになりました。これにより再検品の必要もなくなったため、理論上、年間約300万円の費用が丸ごと浮いたことになります。
従業員の精神的な負担も減ったのではないでしょうか。自分が作った製品の品質には問題ないはずなのに全数検品が必要となると、やはり気持ちが削られてしまいますからね。
星谷様:監査に入る方からも「目視ではなく、機械を使ってここまできちんとやっているんですね」と安心していただいています。
―導入に際し、フロイント産業のサポートで良かった点は。
村山様:導入前のテストですね。弊社の製品のパッケージは平袋やスタンドパックが多いので、食品品質保持剤が封入される位置が一定ではありません。そのため「本当に正しく検知できるか」は、製造部・品質管理部ともに懸念していました。
するとフロイント産業さんが工場内にデモ機を持ち込んで、数日間テスト稼働をしてくださったのです。そこで問題なく検知できそうだとわかり、安心して導入できました。
―今後の展望は。
村山様:アンチモールド・マイルドFDSを使うラインを増設し、好調なスタンドパックの製品の生産数を増やす予定です。
これまでは生産能力の関係で新製品の製造のお話をいただいてもお断りすることがありましたが、今後は定番フレーバーと期間限定フレーバーを並行して製造するといったことも可能になりそうです。
海外展開のお話もいただいていますので、そうした需要にもしっかり応えていきたいですね。輸出する場合は国内に出荷するものよりさらに長期間品質を保つ必要がありますので、フロイント産業さんには、より賞味期限延長ができる品質保持剤の開発をお願いしたいところです。
―同様の課題を抱えている他社の皆様に、メッセージをお願いします。
村山様:アンチモールド・マイルドFDSのような新製品を提案されても、なかなか導入に踏み切れない企業さんも多いと思います。
弊社も同様で、特に検知のクオリティには懸念がありました。しかし社長が「新しいことにはどんどん挑戦したらよい」という考えがあったため、まずはテストしようという話になりました。その結果が今、こうして形になっています。
費用対効果や導入のメリット・デメリットを検討したうえでの判断は必要になるとは思いますが、まずは一度試すという姿勢は大切ではないでしょうか。
アンチモールド・マイルドFDSは、あらゆる包装形態において金属異物の検査と封入漏れ(欠品)の検査を両立できる、業界初のエタノール蒸散剤です。
ベースとなっているアンチモールド・マイルドは、粉末化したエタノールを特殊な包装紙を用いて小袋に充填した製品です。エタノールガスが徐々に蒸散して食品に付着している微生物の繁殖を抑制するため、食品の食感を保ちながら品質も保持できます。
アンチモールド・マイルドFDSは、このアンチモールドに磁化されやすい酸化鉄を配合したものです。酸化鉄を検査装置の強力なマグネットで磁化し、検出部の磁気センサーで捉えることで、食品包装内にアンチモールド・ マイルドFDSが封入されているかを確認します。
酸化鉄の配合量は通常の金属異物検出器で検知されない程度であるため、包装後でも金属異物と食品品質保持剤封入の有無を一つの工程で実施可能です。包装フィルムの材質や色、デザイン、封入位置なども問わず検査できるため、アダチ製菓様が製造されている平袋やスタンドパック入りの製品をはじめ、幅広い製品に安心してお使いいただけます。
ご希望の企業様には、検査装置のデモ試験ならびに貸出を承ります。以下のページよりお問い合わせください。
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