機械・添加剤・品質保持剤
フロイントグループ創業からの知識の海

【開催レポート】造粒技術の”なぜ?”を解消!製剤の基礎からスケールアップまでを2日間で学ぶ「フロイントセミナー」の魅力に迫る 機械 2025.12.12

FREUND Seminar Report

「若手社員に体系的な技術教育を受けさせたい」「異動してきたが、製剤の知識に自信がない」「製造現場のトラブルに、もっと的確に対応できるようになりたい」。医薬品・食品製造の現場では、人材育成に関するこうした課題が尽きません。

フロイント産業では、このような課題を解決すべく、製剤技術の基礎から実践までを体系的に学べる「フロイントセミナー」を定期開催しています。
この記事では、2025年8月に開催された「造粒」をテーマにしたセミナーの様子を徹底レポート。
参加者がどのような知識とスキルを得て現場に戻っていったのか、その熱気あふれる内容をご紹介します。

齋藤 嵩斗(Saito Takato)

フロイント産業株式会社
浜松テクニカルセンター TS課

2019年入社。お客様の製剤開発や製造における技術的な課題解決をサポートする業務に従事。
本セミナーでは講師・運営スタッフとして参加。

近年、医薬品・食品業界では、人材の流動化や働き方の多様化に伴い、若手社員やキャリアチェンジした社員への技術教育が大きな課題となっています。
OJT(On-the-Job Training)だけでは知識が断片的になりがちで、「なぜこの操作が必要なのか」「トラブルが起きた時にどう原理原則に立ち返ればよいのか」といった体系的な理解が難しいという声も少なくありません。

私たちフロイント産業にも、お客様から「若手のスキルアップを目的とした勉強会を開催してほしい」というご要望が数多く寄せられていました。医薬品の安定供給を支えるためには、製造現場を担う人材の成長が不可欠です。

この想いを形にするため、私たちはこれまで個別に対応していた勉強会を、より多くの方にご参加いただける定期開催の「フロイントセミナー」として体系化しました。本セミナーは、弊社の経営ビジョン『「なくてはならない」技術に挑み、健やかで潤いのある生活を支える』を具現化する重要な取り組みの一つです。

今回レポートするセミナーの概要は以下の通りです。

【日程】2025年8月7日(木)~8月8日(金)
【開催場所】フロイント産業 浜松事業所
【参加者】製薬・食品企業18社28名
【テーマ】造粒の基礎~スケールアップとトラブルシューティング~
【目的】造粒の基礎を学び、流動層造粒、高速撹拌造粒、乾式造粒の各手法の特徴やスケールアップの考え方を身につける。

本セミナーは、座学だけでなく、実際に装置に触れる実習を豊富に盛り込んでいるのが最大の特徴です。少人数制のグループワークで、参加者一人ひとりが深く学び、気軽に質問できる環境を大切にしています。

セミナーの導入となる講義では、造粒技術の基礎から応用までを解説しました。

講義1:造粒 -基礎と事例-


今回のセミナーでは、特別講師として元エーザイ株式会社で技術部長を務められた大脇孝行先生にご登壇いただきました。 大脇先生には、「流動層造粒法」から「W/O/W型複合エマルション」に至るまで、ご自身が実際に手掛けられた製品開発の体験談に基づいた貴重な事例をご紹介いただき、参加者の皆様は熱心に耳を傾けていました。

講義2:造粒技術の解説


弊社スタッフからは、流動層造粒、高速撹拌造粒、乾式造粒という代表的な3つの造粒方法について、それぞれの原理や特徴をイラストや写真を交えて分かりやすく解説。実習を前に、基礎知識をしっかりとインプットしていただきました。

講義の後は、4つのグループに分かれてローテーション形式で実習を行いました。教科書だけでは得られない、「生きた知識」を体感できる時間です。

テーマA:流動層造粒 ― 基礎からスケールアップまで

小型装置【FLO-COATER FLO-5】で造粒の基本操作を体験した後、大型装置【FLO-COATER NFLO-30SJ】を見学。小型装置から大型装置へスケールアップする際の注意点やパラメータ設定の考え方について、実践的に学びました。

テーマB:ギアポンプ・スプレーガンのメンテナンス

安定した品質を維持するために欠かせない、スプレーガンやギアポンプのメンテナンス。分解・組立を実際に行いながら、日々の洗浄や点検の重要性を学びます。

テーマC:乾式造粒 ― TF-MINIから学ぶ原理原則

小型の乾式造粒装置【ROLLER COMPACTOR TF-MINI】を用いて、操作方法の基礎を習得。その後、大型装置【TF-208】との比較を通じて、乾式造粒におけるスケールアップの勘所を掴んでいただきました。

テーマD:高速撹拌造粒 ― 多様なニーズに応える技術

小型装置【GRANUMEIST GM-MULTI】から大型装置【GRANUMEIST GM-100】まで、高速撹拌造粒の基礎操作とスケールアップについてレクチャー。異なるスケールの装置に触れることで、製造現場での応用力が養われます。

テーマE:所内見学

実習で使用した装置以外にも、浜松テクニカルセンターに設置されている様々な造粒・コーティング装置や、弊社の医薬品添加剤についてご紹介。フロイント産業が持つ幅広い技術力の一端に触れていただきました。

2日間の学びを確実なものにするため、セミナーの最後には理解度を確認するペーパーテストを実施しました。また、質疑応答の時間も十分に確保し、参加者の疑問をその場で解消します。

特に質疑応答では、セミナー申込時にいただいた事前質問にも丁寧にお答えしました。中には添加剤に関する専門的なご質問もありましたが、弊社の添加剤開発部門と連携して回答。「装置のプロ」と「原料のプロ」の両方に直接質問できるのは、双方を手掛けるフロイント産業ならではの強みです。

「生産中に起きているトラブルの解決策」や「開発中の製剤で生じている課題の対処法」など、参加者が日々の業務で抱えるリアルな悩みに対しても、弊社スタッフが知見を総動員してお答えしました。

今回の「フロイントセミナー」は、造粒技術の基礎知識から、スケールアップという実践的な課題、さらには日々のメンテナンスに至るまで、網羅的に学べるプログラムとなりました。参加者アンケートでは、「断片的だった知識が繋がった」「明日から現場で試したいことが見つかった」といった嬉しいお声を多数いただいています。

フロイント産業は、装置や原料をご提供するだけでなく、お客様の事業を支える「人材育成」の面でも貢献していきたいと考えています。今後も、皆様の課題解決に繋がる価値あるセミナーを企画・開催してまいります。

フロイントセミナーは、「機械」と「添加剤」のテーマで定期的に開催しています。
少人数制で、じっくりと学び、気軽に質問できる環境をご用意しております。
ご興味のある方は、ぜひお早めにお問い合わせください。

フロイントセミナー〈機械〉の今後の開催予定は、2026年6月・8月・12月です。
開催場所はフロイント産業 浜松事業所です。
テーマにつきましては、詳細が決まり次第、こちらの記事に掲載いたします。

※人気セミナーのため、お申し込みが定員に達した場合は別日程をご案内させていただく場合がございます。予めご了承ください。




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