技術開発研究所
品質保証室 室長 薬学部卒
1993入社
なぜフロイント産業への入社を希望されたのですか。
地元で薬学の知識を生かせる企業を探していました。静岡県西部地域は自動車産業関連企業が多く、製薬関連企業はフロイント産業だけでした。まずは、会社見学をと申し込んだところ、薬剤師ならば是非にということで、とんとん拍子に話が進み、入社することになりました。
-
入社以来、どのようなお仕事をされ、現在どのようなお仕事をされているのかお聞かせください。
化成品の開発部門に配属された後、同じ事業所内に医薬品添加剤の生産工場ができ、そこの管理薬剤師に任命されました。その後、品質管理部門で試験検査業務に従事し、品質保証部門へ異動となり、今に至ります。
品質保証室の業務は、自社で生産している医薬品添加剤について、その原料から製造工程、試験検査、出来上がった製品の保管及び出荷までが、適切な製造管理及び品質管理の下で行われていることを確認し、それによって、顧客に対して出荷する医薬品添加剤の品質を保証することです。具体的には、原料についてはその工場を監査して、期待する品質のものが生産されていることを確認します。製品については製造記録や試験記録を全てレビューし、定められたルールに従って正しく作業が行われたことを確認します。 その他には、顧客からの要望や問合せに回答する文書を作成し、提供しています。
-
印象に残っているエピソードをお聞かせください。
医薬品添加剤の工場が出来て、製造管理者(管理薬剤師)として初めて工場査察に立ち会った際の出来事です。
それなりに自信を持って臨んだのですが、想像以上に足りないところに気づかされ、少なからずショックを受けました。振り返ってみると、その経験があったからこそ、その時の気持ちをバネにして製造管理・品質管理体制の向上に取り組んでこられたと思います。
やりがいを感じるのはどのようなことですか。
いい医薬品添加剤がなければいいお薬は作れません。当社の医薬品添加剤の品質・信頼性は品質保証部門が支えているという自負があります。高品質の製品を恒常的に生産するためのシステム作りは、理想を現実にしていく仕事でもあります。自分の思い描くシステムを作り上げていくことにやりがいを感じます。
-
今後どのような仕事をしたいですか。
またどんな自分になりたいと
思っていますか。発言力のある品質保証部門にしていきたいです。品質を保証するためには、コストダウンやスピードアップとは相反することを言わなければならないときがありますが、品質的に許容できないことには信念を持って「NO」と言っていきます。
プライベートな時間は何をしていますか。
ON・OFF切り替えて、家には仕事を持ち込まない様にしています。
平日に録画したドラマを見たり、小説を読んだりしています。
1日のスケジュール
- 9:00 出社
- 書類作成 メールチェック及び返信
お客様から要望のあった製品仕様書や証明書などを作成します。 - 12:00 昼食
- 13:00 GMP(※)書類の照査承認 変更申請書や逸脱報告書などを照査し、承認します。
作成、改訂された手順書の承認をします。 - 16:00 出荷判定 製品試験が終了したロットについて、製造記録、試験検査記録を全てレビューして出荷の判定をします。物によりますが、1ロットで何十枚もの記録があるものもあり、全てをレビューするのに一苦労です。
- 17:30 退社
※GMPとは:Good Manufacturing Practiceのこと。製造業者に求められる、「製造管理及び品質管理の基準」のこと。医薬品製造においては、薬機法に基づくGMP省令を遵守することが求められています。