キトコート®Chitocoat™

  • 食品業界 機能性食品原料 腸溶性コーティング基剤

    用途

    キトコート® は酢酸を用いてキトサンを溶解させたコーティング用液剤です。
    市販の耐酸性基剤と組み合わせることで、内容物を確実に大腸へ送達することができます。

FEATURE

    • 大腸にて特異的に崩壊するキトサン皮膜が得られる
      コーティングにより得られるキトサン皮膜は、小腸内では吸収されず大腸の腸内細菌の働きによって大腸で特異的に分解されます。
      AQshelax®などの耐酸性基剤と組み合わせることで、内容物を確実に大腸まで送達することができます。

       
    • コーティングにそのまま使用できる水系の液剤タイプ
      事前に液調を行う必要がありません。コーティングを行う際には、容器ごと振り混ぜてから移し替えてご使用ください。

分類:食品添加物製剤
原料:キトサン、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、酢酸、水
原産国:日本
GMO:Non GMO(グリセリン)
アレルギー:かに(キトサン)
表示例:キトサン、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル
賞味期限:製造後4ヶ月(未開封)

保存方法:
直射日光のあたるところや高温多湿の場所を避けて、常温にて保管ください。
長期間保管した際、界面活性剤の沈殿が見られますが、振り混ぜることで容易に再分散が可能です。

取扱方法:
開栓後は密栓し、お早めにご使用願います。

錠剤やカプセルなどへコーティングを行う際には、ハイコーター®などの連続通気式コーティング装置を使用し、スプレーコーティングを行う方法が適しています。

[錠剤処方]乳糖/結晶セルロース/ステアリン酸マグネシウム=85/15/1
[剤形] 8φ-10R、200 mg/錠

 装置 ハイコーター® HC-LABO   ハイコーター® HC-MULTI
ポンプ ローラー式チューブポンプ ギヤポンプ
パン形状 20型パン 48型丸パン
錠剤仕込み量 300 g 5 kg
スプレーガン ST 1 基 AT 1 基
スプレー空気圧 0.1 MPa 0.3 MPa
スプレー液速度 2.0~3.0 g/min 15.0 g/min
給気風量 0.5 m3/min 2.5 m3/min
給気温度 80~85 ℃ 80~85 ℃
排気温度 55~60 ℃ 58~60 ℃
パン回転数 23 rpm 15 rpm
  • 送液に使用するポンプは、ローラー式チューブポンプ、ギヤポンプのいずれも使用することができます。
  • コーティング中の製品温度は約60℃を保つようにしてください。製品温度が低い場合、キトサン皮膜中に酢酸が残存し、コーティング錠が小腸内において崩壊しやすくなる傾向が見られます。

上記の条件でキトサンコーティングを行った乳糖/結晶セルロース錠剤に、AQshelax®をコーティングして大腸崩壊性製剤を調製しました。

[崩壊試験結果]

キトサン皮膜量*1 皮膜量 人工胃液
(補助盤なし、2hr)
人工腸液
(補助盤あり、2hr)
大腸想定液*2
(補助盤あり)
4.0 wt% 8.0 wt% 放出せず 放出せず 60 分以内
5.0 wt% 放出せず 放出せず 60 分以内
6.0 wt% 放出せず 放出せず 60 分以内

*1…錠剤重量に対するキトサン固形分量     *2…酢酸緩衝液(pH 3.5)


  • 錠剤処方により適当なキトサン皮膜量は異なります。錠剤処方に水不溶成分が多い場合、必要な皮膜量は少なくなる傾向が見られます。

PACKING FORM

関連資料

関連リンク

関連記事

関連製品