滴定画像自動化装置 HIPPO SCAN®(ヒッポスキャン)

医薬品、食品、化学品などの製造業界では、今でも指示薬法による中和滴定が多く使われています。
この検査方法では指示薬の色の変化を目視で確認するため、検査結果に個人差が生じる課題があります。
加えて集中して目視し続けることによる作業員の精神的負担や身体的負担が大きく、
またデータの手動入力による入力漏れやミスが発生することも課題となっていました。
「HIPPO SCAN®」はこれらの課題をすべて解決する滴定画像自動化装置です。

製品画像

特長

1.滴定分析の信頼度向上

一般的に指示薬法での滴定分析作業では、目視による色の変化で終点管理しています。この方法では差異によるばらつきが出てしまうことが課題でしたが、HIPPO SCAN®では独自の画像分析装置により、指示薬による色の変化や滴下量を正確に測定することが可能です。あらかじめ設定しておいた画像の色データ数値を基に、終点に設定した色値に到達すると自動で滴下分析の終点を検出するため安定した測定結果が得られます。

2.作業者の負担を軽減

色変化のタイミング(終点)を目視で判断するため、集中力を要します。この装置を使用することで精神的・肉体的負担を軽減できます。
また感覚的な検査となるため、トレーニングが難しく時間がかかるという課題も解消でき、微妙な色変化の滴定における個人差を無くすことも可能です。

3.データインテグリティや LIMS※に対応可能

近年、FDA(アメリカ食品医薬品局)をはじめとする規制当局から、データインテグリティに関するガイダンスや警告文書の発出が増えており、今後国内企業においてもデータインテグリティの実現を求められる潮流が強まっていくと考えられています。データインテグリティとは、データの信頼性を確保するために必須の要件であり、一般にその要素として「誰が書いたかわかる(帰属性)」、「読みとれる(判読性)」、「(間を置かずに)作成された(同時性)」、「オリジナル(原本性)」、「正確さ(正確性)」といったものがあります。これらはすべてそろってデータが完全であると判断でき、信頼できることになりま す。HIPPO SCAN®は画像分析装置により色データを数値化してグラフ化するため、測定を行うと同時にその経過の記録も可能です。これにより、省人化・作業効率向上の実現だけでなく、ヒューマンエラーの防止や品質の安定・向上にも貢献します。
※LIMS(Laboratory Information Management System)ラボ情報統合管理システムの略称です。

 

仕様

装置構成
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