Apex Mill F&M(アペックスミルF&M)
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用途
- 医薬業界
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- 原薬
- 原薬
- 食品業界
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- 食品添加物、飲料添加物、健康食品・サプリメント用原料、チョコレート、食用色素、酵母、藻体など
徹底的なコンタミ低減と短時間処理を両立させた湿式シールレスビーズミル。
難溶解性薬物のナノ結晶化製剤など、API粉砕処理に最適です。
特長 FEATURE
- ナノ領域への短時間処理、低コンタミ処理の実現
撹拌効率が高い構造のビーズミルを採用しております。ビーズ径・運転条件の最適化により、200ナノメートル以下の微細な粒子までの短時間での粉砕処理と、コンタミの低減を両立いたしました。
- 徹底的なコンタミ低減構造
メカニカルシール由来の金属コンタミ防止のため、業界初となるシールレス構造を採用しました。独自開発の動的シーリング機構により、 シールレスでもミル内が加圧され、スラリーやビーズの漏洩を防止しております。
駆動部にはベルトレスのダイレクトドライブ構造を採用し、プーリーベルトからの磨耗粉発生を防止しております。
- 高い分解洗浄性と可搬性
スラリー回収性や作業性の良い縦型ビーズミルとし、シールレス構造により高い分解洗浄性を実現いたしました。
ビーズミル、スラリータンク、ポンプを一体化するとともに、制御盤とチラーも収納したオールインワン構造を採用しております。
- ナノ領域への短時間処理、低コンタミ処理の実現
従来型ビーズミル(シールあり)とシールレスビーズミルの粉砕能力の比較を行った結果、シールレス化による処理時間への影響はなく、メカニカルシール由来の金属コンタミ濃度が0mg/Lという結果になりました。
また、煩雑であったメカニカルシールの分解や洗浄作業がなくなり、定期的な機械洗浄が容易となりました。
装置運転条件の最適化において、以下の2つの課題が挙げられます。
処理後のスラリー中コンタミ濃度は、時間当たりのコンタミ濃度と処理時間の積で決まります。
時間当たりのコンタミ濃度を低くするためには、質量が小さく低衝撃力である小径ビーズの使用が有効です。
しかし極端な小径ビーズでは、ビーズ比表面積の増加によりビーズ同士の接触頻度が過剰になり、逆にコンタミ濃度が高くなります。
一般に、時間当たりのコンタミ濃度は、低周速側では、周速増加に対して比較的緩やかに増加しますが、ある周速以上からは急激に増加する傾向があります。
従って、時間当たりのコンタミ濃度低減には低周速運転が有効です。しかし、短時間処理には、高周速での運転が求められます。
広島メタル&マシナリー社では実機試験を繰り返し、コンタミ低減と短時間処理を両立するための「ビーズ径」と「撹拌ローター周速」の最適範囲を見出しました。これにより、安定性と生産性の高い運転条件を確立いたしました。
更に、ハード面においても最適化を図っております。
ビーズが円周方向に偏在することを防止できる縦型ビーズミルと、メカニカルシールを省略したシールレス構造を採用いたしました。
これにより、ナノ結晶製剤製造においては、原薬当りの金属コンタミ濃度を従来技術の1/30以下と大幅に低減させた事例もございます。
ソフト面の運転条件最適化と合わせて、コンタミ低減と短時間処理の両立に寄与しております。
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