「生産性および自動化を飛躍的に向上した錠剤コーティング装置の開発」により
「第25回製剤機械技術学会仲井賞」を受賞 お知らせ 2025.05.16

フロイント産業株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：伏島巖、以下「当社」）は、このたび「生産性および自動化を飛躍的に向上した錠剤コーティング装置の開発」により「第25回製剤機械技術学会仲井賞」を受賞いたしました。

「製剤機械技術学会仲井賞」は、製剤機械技術の進歩・発展に寄与した個人またはグループの功績を称えるため、一般社団法人製剤機械技術学会が設立しました。この賞は、初代会長である仲井由宣先生の名を冠した、権威ある賞です。

今回の受賞対象となった「生産性および自動化を飛躍的に向上した錠剤コーティング装置の開発」は、当社が開発した新型コーティング機HICOATER HV（ハイコーターハイファイブ、以下「ハイコーターHV」）に関するものです。
本製品は、新たなコーティングパンの採用により、コーティングの均質化を実現するとともに、コーティング時間を約40％短縮することが可能になりました。この削減量は、約9300本の杉の成木が吸収するCO2量に相当します。また、吸排気機構の最適化により、パン洗浄作業がより簡便になり、洗浄時間を約50%、使用水量を約30%削減できます。(※)さらに、自動錠剤サンプリング・計量機構による工程管理の自動化を実現しました。
(※)当社試算による参考値であり、実際の数値は諸条件により異なる場合があります。

ハイコーターHVは既に複数の企業の生産設備に導入され、稼働中しており、その実用性と信頼性は業界内で高く評価されています。

本製品は、製剤工程の効率化と品質向上を促進するとともに、将来的なコーティング工程の全自動化へ繋がるものとして、この度の受賞に至りました。

今後も当社は、製剤機械分野におけるリーディングカンパニーとして、社会にとって「なくてはならない」技術を提供し続けてまいります。本受賞を励みに更なるイノベーションを追求し、製薬業界全体の進化に貢献するべく、開発に取り組んでまいります。