社長メッセージ

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ONE FREUND

 

2024年4月、当社は創立60周年を迎えることができました。株主の皆様をはじめ、ステークホルダーの皆様の長年にわたるご支援に心より感謝申し上げます。60周年を機に、「創造力で未来を拓く」の企業理念のもと、経営ビジョンを改定いたしました。
フロイントグループの使命は、世界中に健康で豊かな未来を届けること。この想いを当社グループで働くすべての役職員と共有し、当社グループのお客様はもちろん、お客様の先にいらっしゃる患者様、ユーザーの皆様にも喜んで頂ける付加価値の創出を目指します。

2025年2月期:事業活動の概況

国内機械事業の増収により、新興国市場に展開するFreund S.r.l.(イタリア)の不調を補い、連結売上高・売上総利益ともに2期連続で過去最高となりました。 人件費の増加やシステム関連の一時費用等で販売管理費が増加したものの、連結営業利益は期初予想を上回る結果となりました。
 

機械部門の状況

医薬品分野:国内市場では、ジェネリック医薬品メーカーを中心に生産設備増強の動きが継続しており、前期比で大幅な増収となりました。受注残高も高水準を維持しております。 中計の重点施策であるアフターサービス事業が好調に推移し、サステナビリティに貢献する装置の販売も堅調でした。
海外市場では、米国・中南米を中心にFreund Inc.(米国)は新規受注が好調で、受注高・受注残高ともに過去最高となりました。Freund S.r.l.(イタリア)は、地政学的要因や一部お客様による工場建設遅延などにより、業績が低迷しましたが、グループ間連携によるパウダーハンドリング装置の受注は増加しました。

非医薬品分野:産業用装置を扱うフロイント・ターボは、化学・食品分野の伸張に加え、電池関連分野で国内外の自動車メーカーや電池関連メーカーとの案件が進捗し、営業利益・受注高ともに前期比で増加しました。

化成品部門の状況

医薬品添加剤:医薬品供給不足に対応するため、お客様の一部製品に出荷調整があり、その影響で国内事業の売上高は前期を若干下回りましたが、海外事業が堅調に推移し、全体では増収となりました。 利益面では、原材料価格の上昇分の価格転嫁は浸透したものの、自社製品の割合が減少したことで、前期比で減益となりました。

食品品質保持剤:大口のお客様の一部に複数社調達への切り替えがあり、売上高が前期を下回りましたが、概ね計画通りに推移しました。

第9次中期経営計画の実現に向けて

中計初年度を終え、グローバルでのグループシナジーの創出が加速するとともに、電池市場をはじめ、新たな事業領域の拡大が進んでおります。 機械部門では、アフターサービス事業は好調に推移しましたが、供給能力体制の強化、新技術の活用、新たな連続生産システムの確立に引き続き取り組んでまいります。化成品部門では、サプライチェーンの最適化に注力するとともに、第3四半期にリリースした新型球形添加剤の拡販や新製品開発にも努めてまいります。
中計2年目以降も経営基盤の強化を図りながら、「なくてはならない」技術への挑戦を通じて、中計の達成に向けた取り組みを継続してまいります。

中期経営計画については下記をご参照ください。
リンク:第9次中期経営計画